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遠くまで見通せる広い道路を右折し
田んぼの間の狭い道に入ると33キロ。
前方に白いテントが見える。
あそこがフルーツステーション。
到着。
まずは給水。
そして待望のメロン。
後方のランナーにも十分残っていた。
おいしい。
甘い果汁が疲れを癒してくれる。
あまり長居はしていられない。
写真を撮って出発。
メロンエイドに6時間のペースランナーが見える。
大きく遅れたら完走が危うくなる。
少し進むとまた次の上り坂。
上りの途中で34キロ。
ペースランナーが周りの人に励ましの声を掛けていた。
「せっかくここまで来たんだから、がんばりましょう」
「きつかったら速足で歩いてもいいですよ」
この声掛けに励まされた人は多いだろうなぁ。
坂を下る。
下りでもペースランナーは活躍。
道路わきで座り込む人のケアをしたり、
後ろ向きで下る人には「ころばないように」と注意を促す。
横に並んだ時に思わず「お疲れさま」と声を掛けた。
坂を下ると次の上りの前で私設エイド。
メイドステーション。今年も開店中。
給水。
お煎餅一枚。
くわえて走る。
上り始めると35キロ。
ペースランナーが声を掛ける。
「今4分先行しています」
「風船が見える位置でついてきてください」
ペースランナーについて下る。
「もうすぐ最終関門、がんばってくださーい」
ペースランナーが後方に向かって呼びかける。
第5関門。コース上最後の関門。
閉鎖時間の6分前に通過。
いつもに比べると気持ちに余裕がある。
切羽詰まった気分になっていない。
体力もまだ持ちこたえている。これなら歩かずにいける。
***** つづく *****