ゆるり ひらひら

ゆる~いジョギング。

タグ:30キロ

ばたばたしているうちに、年が明けてしまいました。
もう忘れてしまうくらい間が空いたけれど
「第31回袋井クラウンメロンマラソン」のレポ、続けます。

***** ***** *****

痛みで走れないまましばらく歩き続けると
ブラスバンドの軽快な音楽が聞こえてきた。
中学生のブラス応援だ。
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通りかかったときの演奏曲目は「YMCA」
「♪ワーイ、エム、シーエー♪」
一緒に歌い踊る。
「走らなくて大丈夫ですか?」
指揮をしていた先生に心配されてしまった。



27キロ手前。まだ早足で歩き続けている。
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冬の日差しを透過する幟旗がきれいだ。
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27キロ通過。
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たしかこのあたりで六文銭の鎧武者さんに励まされ抜き去られた。



28キロを前にして上り坂。
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前回も前々回もここは走って上った気がする。
今回は歩いている。
「ほんとにどうしたんだ?」と思う。



坂の途中で28キロ通過。
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坂を越えて下り。
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「いけるかもしれない」ちょっと走ってみる。
・・・
ダメだ。長く続かない。速歩に変更。回復はまだか。



遠州三山のひとつ可睡斎のそばを通過すると、第4関門。
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制限時間までまだ17分ある。



29キロの手前から上りが始まる。
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結構きつい。

ほとんどの人が歩いている。
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後方も同様。
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30キロを目前にして下り坂。
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上りで歩いていた人も走り出すが、まだ走れない。
下りの方が脚へのダメージが大きい。



なんとか30キロまで来た。
4時間3分くらい。
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残り12キロで2時間弱の時間がある。
4時間には少し遅れたけれどまだ間に合う。
キロ10分を切ればいいと計算。

8割歩いて2割走れば間に合いそうな気がする。
ちょっとだけ復活できればいい。
まだ諦めてはいないぞ。



***** つづく *****

折り返しまで来た。
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ハイタッチゾーン。
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10キロ以降なんとかペースを維持できている。がんばろう。

折り返し直後の第7給水所で塩タブを口に入れて水分補給。

第1折り返し点はコース南端。最下流の最も低いところ。
ここから最上流の第2折り返しまで70メートルほど上る。
見た目は平坦、走っていても上りの認識はないが
知らないうちに影響を受けているのかもしれない。


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折り返してしばらくすると
左足の小指に痛みがでてきた。ペースが落ちる。



23キロ付近、先ほど通ったフルーツステーション前。
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復路のランナーにもフルーツが提供されている。
オレンジをひと切れ口に入れる。おいしい。
でも痛みは軽減されない。

小指の痛みがひどくなる。
シューズが合わないのかな?
いつもと違う走り方をしているのかな?
いろいろ考えながら走る。



24キロ。さらにペースが落ちた。
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25キロ過ぎ。痛みに耐えられない。
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なんとかごまかしながら走っていたが、もうダメだ。
とうとう歩いてしまった。

一度歩いてしまうと
緊張の糸が切れる。


歩いている時は痛みがない。速足で進む。
走ってみる。また痛くなる。
まだ30キロ手前なのに、どうにかならないか。
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歩いたり走ったりを繰り返す。
まわりにもそんな人たちが多い。



なんだかお腹の調子まで悪くなってきた。
二重苦。
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辛い。
ごまかすために写真を撮る。よく使う手段。



トイレに寄る。
多少は楽になったが足の痛みはまだ続く。
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30キロまで来た。歩いて通過。
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3時間57分31秒。かろうじて4時間を切っている。
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20キロから30キロまでの10キロは1時間26分かかっていた。

残り約12キロ。
キロ10分を越えなければ6時間でフィニッシュできる。
6時間ペースランナーはまだ後方だ。
目標をあっさりと下方修正。

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とりあえずは大エイドステーションを目指そう。チキンラーメンが待っている。



***** つづく *****


***** ***** *****

まずは最初の激坂。
ここで何を思ったか
「よしっ、上るぞー」と叫んでペースアップ。
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確かに過去の大会に比べれば脚はよく動いていた。
冷静に判断すればここでのペースアップは考えられないこと。
後々影響が出なければいいのだが。



それでも無謀なチャレンジで登頂。
上り切ったところの民家で私設給水所。
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毎回ここで水を提供してくれる。ありがたい。



上れば下る。
下ったところで28キロ。
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ルピナスの花。
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第7給水所。
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飲み物だけかと思ったらミニトマトもあった。
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おいしかった。



次の坂道に備えて足を休めておこう。
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スピード落とせ。
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29キロ通過。
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太鼓の応援。
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前方に次の坂が見える。
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この坂も歩かず制覇。
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後方を振り返ってみる。
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歩いている人が多い。



視線を前に転じれば
ぐぁーっと下ってぐぁーっと上るジェットコースター坂。
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後ろ向きで下っている人がいる。危ないよ。
ここが新茶マラソンでいちばん好きな景観。



下りきればまた上り。
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上りの途中で30キロ。
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4時間6分。目論んでいたタイムより6分遅い。



上る。
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上る。
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下る。
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第8給水所で一息つこう。
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さてもう少しがんばろう。
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31キロ。
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広い景色。
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次の坂まで足を休める区間。



また上り始める。
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この坂はそれほど急こう配ではない。


茶畑越しに撮影する余裕がある。
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上り切ると第4関門。31.6キロ。
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閉鎖時間の10分前に通過。



下ったところに新茶マラソン名物の戦国汁があるのだが
毎度品切れ。
どのくらいのペースならありつけるのだろうか。
戦国汁の代わりに頂いたのがこれ。
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うーん戦国ジェルというシャレか。



戦国ジェルでエネルギー補給しながら32キロ。
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残り10キロまでやってきたぞ。
キロ9分ペースでも完走可能だ。

大きなペースダウンがなければ大丈夫。
攣らなければ大丈夫。
アクシデントがなければ大丈夫。
なんにもなければ・・・大丈夫?



***** つづく *****

30キロ目前の29.8キロ、第11給水所。
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ここにはおにぎりがある。
事前に案内を見て楽しみにしていたおにぎりエイド。
ついにやってきた。



ひと口大の小さなおにぎり。ふたつ食べた。
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エイドでご飯ものが提供されることは少ない。
昼食抜きでゆっくり走るランナーにはありがたい。
満腹というわけにはいかないが、小腹が満たされた。



おにぎりの味をかみしめるうちに30キロ到達。
4時間08分。5キロのラップ40分。
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あーあ、とうとうキロ8分ペースになってしまった。



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ときどき写真を撮りながら黙々と走る。
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31キロ。
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距離標示板と記念撮影をして気分転換を試みるが
そんな簡単に気分は転換できなかった。
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32キロ。
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あと10キロか。



33キロ。第12給水所。
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ここにもパンがあるが
食べたのかどうか記憶があいまい。はっきりと覚えていない。



数十メートル進んで給水所を振り返る。
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33.6キロ。江北橋。
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その先の首都高速。
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走りにも気持ちにも大きな変化がなく淡々と進んでいる。
まわりのランナーも似たような感じだ。
何か刺激がほしい。



34キロ。
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ゆるやかに上っている。



この上りの途中で白い衣装のコスプレランナー発見。
スライドした時にちょっと気になった人だった。
追いついて声を掛ける。
初めはアラブの石油王かと思ったがアラビアンナイトだった。
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足首近くまである長い衣装は暑くてきつそうだ。
あと少し、がんばりましょう。
激励しあって先に行かせてもらう。



前方左手、堤防の向こうにビル群が見える。
地方の小さな町ではなかなかお目にかかることのない光景。
都会(まち)だなあと思う。
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少々怪しい雲が出てきたが大丈夫だろう。
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まだ青空が残っている。
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35キロ。4時間53分。5キロのラップ45分。
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え?キロ9分ペース。
なぜこんなゆっくりペースになったのか理由が思い出せない。
歩いてはいないから、長く止まりすぎたのだろう。


35.5キロ、第13給水所。
コーラの看板が目にとまる。
ごくごく補給。
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レース終盤のコーラはほんとうにおいしい。
炭酸がしゅわーっと喉にしみる。

喉に潤いと刺激を与えた後、
キロ9分に落ち込んだペースを挽回できるか。
これからが粘りどころだ。



***** つづく *****

ゆるい坂をだらだら上っていくと第9給水所。
ここには名物「しぞーかおでん」コーナーがある。
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静岡は「しずおか」ではなく「しぞーか」と発音する。
ちなみに浜松は「はーまつ」と発音する人が結構多い。
昨年は素通りしてしまったしぞーかおでんエイド。
今年は時間に余裕がありそうので立ち寄ってみた。
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コースから一旦脇に外れるが、
暖かな黒はんぺんのおいしさはロスタイム分を支払ってもおつりがくる
寄ってよかった。くせになるかもしれないと思う。



おでんで栄養補給をした後しばらく走ると海が見えてくる。
広々とした風景が広がっている。気持ちがいい。
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風が強い時は苦しめられそうだが、
幸いにも影響を受けるほどの風はない。



海を眺めながら、26キロ。
ここから約10キロ続く海岸通りが静岡マラソン最大のポイント。
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初めのうちは新鮮で快適だが、
変化の少ないコースが心にじわじわとダメージを与える。
それが足の運びにも影響し、
知らず知らずのうちにペースが落ちて体に疲れが広がってくる。



たぶんいずれ歩きたくなるだろうなと思いながらも
なんとか歩かずに第6関門到達。27.3キロ。
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閉鎖時間の約10分前に通過。



そこから500mほどで第10給水所。
黒糖まんじゅうとイチゴがあるぞ。
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まんじゅうの甘みがじわっと体に広がる。
次はイチゴ。

そういえば前回は品切れだった。
路面に踏みつけられたイチゴがひとつ、無残な姿で横たわっていた。
ここにイチゴがあったんだ。切ない気持ちになったのを思い出す。

バラでひとつふたつ持っていく人が多かったけれど
ワンカップ五個入りイチゴをエイドにいた子供が提供していたので、
去年の分まで食べようとカップイチゴを選択。
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次のエイドまで一粒ずつ味わいながら走った。
これで前年のリベンジを果たしたぞ。



イチゴのカップを手にしたまま30キロ地点。
3時間48分。
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25キロから30キロまで40分かかっている。
おでんエイドに寄ったから、そんなものかなと思う。



そろそろ心に飽きが忍び寄ってきた海岸道路。
なんとかがんばってくれよー。



***** つづく *****


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