ゆるり ひらひら

ゆる~いジョギング。

2017年11月

大エイドステーションを後に
第2折り返しをめざしさらに上流へと向かう。

雨はまだまだ降り続いていた。
風がないのが救い。
ただ、靴がぐしょぐしょになったせいか
足が擦れて少し痛いが、それほど気にはならない。。
「マメができるかもしれないな」
なんとなくそんなことを思っていた。

W1000Q80_第9回しまだ大井川M 037



折り返したランナーが続々と戻ってくる。
「ゴールまでもう少し、がんばれ~」
W1000Q80_第9回しまだ大井川M 038



途中で5時間のペースランナーとすれ違った。
ペースランナーの周囲は大集団。
目標達成を目前にしてさわやかな笑顔がこぼれる人、
歯を食いしばり遅れまいと一生懸命に粘る人、
うつむきがちに淡々と脚を進める人、
みんな自分の目標に向かって走っている。かっこいい。
刻々と進む時間と競い合って走る。
いつかそんな走り方もしてみたいと思う。



第2折り返しを前にして、
少し気持ちがだれ始める。
「ちょっとだけ歩こうかな」そんな考えが芽生えて、
折り返しの直前で早足に切りかえる。
腕を振り、大股で競歩のように歩いてみた。

今になって思い返しても
なぜ歩いてしまったのかわからない。
緊張感が足りなかったのかなぁ・・・。

しばらく歩いてから、再び走り始める。
軽くなった気がするのは、
歩いたことで気持ちと身体がリフレッシュできたのか。



飛脚さんとすれ違った。
「ファイト~」と声を掛けると
「おーっ!」と手を振って応えてくれた。
足どりが軽い。元気そうだ。



39キロ過ぎたあたりか。
あれ?前に見えるのは昨年も見かけたOLランナー。
前回もこの辺で追いついていっしょに写真を撮った。
少しペースを上げて横に並び声を掛ける。
「去年のピエロです」
覚えていてくれた。うれしい。
昨年はOL3人娘だったのに、今年はひとり。

ここからは、OLまっこさんと
楽しいおしゃべりラン。
おかげで、いつもは長く感じるラスト数キロがとても短く感じられた。


途中、仮装武道家ランナーT岡さんとスライドして、エール交換。
水を吸って重くなった空手着でがんばっている。



JRの鉄橋を通過すれば、
ゴールはもうすぐ。
20171029a
結局ゴールまで二人でデートラン。


20171029b
最後は一緒にゴール。



どろんこのゴールで笑顔の記念撮影。
W1000Q80_第9回しまだ大井川M 040
まっこさんも静岡マラソンにエントリーしたと言っていたから
静岡でも会えるといいな。


どろんこ状態の会場で
Tシャツ、飲料、おにぎり、完走証をいただき荷物受取りに。
靴はどろどろ、ぐしゃぐしゃ。
そんな中で雨にぬれ、一生懸命動いていた係員、ボランティア。
本当に素晴らしいし、ありがたい。

ここで着替えてもまた濡れてしまうから
駐車場まで行って、車で着替えよう。
着替えのテントに向かうまっこさんと別れ、シャトルバスへ。


うう、身体が冷えてきた。寒い。
走っているときはなんともなかったが、じっとしていると冷える。



駐車場は、やっぱり水びたしだった。
震えながら着替え。
履き替えた靴が、ぐしょ。

ヒーターめいっぱい効かせて、
土砂降りの高速道路を走り、帰宅。


大変な大会だったけれど、最高におもしろかった。
台風の時に走るなんて、そうそうないからとても貴重な体験。
自分の中では、
ずっと記憶に残る伝説の「しまだ大井川」になりそう。



開催の英断を下した大会本部のみなさん、
台風接近、大雨の中で準備、運営、片付けにあたった係員、ボランティアのみなさん、
ほんとうにありがとうございました。
とてもいい大会でした。

沿道で熱い応援をしてくれたみなさん、
雨をものともせず走ったランナーのみなさん、
お疲れさま。ありがとうございました。
おかげで42キロ、楽しく走ることができました。


来年も、走るぞーっ!「しまだ大井川」



***** 参考データ *****

大会名  第9回しまだ大井川マラソンinリバティ
開催日  2017年10月29日(日)
距離    42.195km(フルマラソン)
時間    5時間32分21秒(ネットタイム) 昨年比約40分短縮
撮影数  40枚



折り返してすぐの給水所でスポーツドリンクを二口、三口。
今回は給水所ごとに少量ずつ水分を補給している。
給水は喉が渇いたと感じてからでは遅い、と言われている。
でも、飲みすぎるとお腹だぽだぽ、トイレにも行きたくなる。
なかなかさじ加減が難しいと思う。
今回はいい感じ。

すぐに中間点を通過。


ほとんど写真も撮れず、淡々と走り続ける。


しばらく行くと
先ほど勝手にペーサーになってもらっていたランナーに追いついた。
もう一度ついて走るが
黙ってついていくのも気がひけたので
横に並んで話しかけてみた。
やはり意識してペースをキープしていたようだ。

このあたりで少しペースを上げたかったので
「がんばってくださ~い」と
手を振って先に行かせてもらう。



途中で大井川にそそぐ小さな川を渡る。
「おお、大水だぁ」
もう橋の下部が水につかっているぞ。
W1000Q80_第9回しまだ大井川M 031
これ以上増水したら通行不能になってしまう。
あらためて降水量の多さに驚く。



前回は、「もうダメだ、歩きたい。でも30キロまではなんとか・・・」
と苦しんでいた30キロを通過。
今年はいいぞ。
歩こうという気持ちが全然湧いてこない。
それどころか、「どこでペース上げようかな」なんて
大それた考えが頭をよぎる。
脚攣りの気配もない。



調子を保ったまま、
お待ちかねの「しまだ」名物、大エイドステーション到着。
まずは、チキンラーメン。
これがおいしいんだよね。絶対はずせない。
雨の中でほっかほかのラーメンをほおばる。
「あち、あちっ」
眼鏡がくもる。前が見えないぞ。
となりにいたランナーと「あったかいのが最高~」などと話しがはずむ。

ラーメンの次は温かいスープ。
カップにスープを入れていたのは小学生ボランティア。
W1000Q80_第9回しまだ大井川M 033
ぬくもりが体に染み渡る。


続いてフルーツ。バナナを一切れもらう。
「写真撮らせてください」とお願い。
「あら~、恥ずかしい」と言いながら笑顔でポーズをとってくれた。
W1000Q80_第9回しまだ大井川M 034


チョコレートもいただこう。
ここの担当も小学生ボランティア。
W1000Q80_第9回しまだ大井川M 035
大雨の中、ほんとうにありがたい。


そして、小まんじゅう。
そんなにいっぱい差し出されても・・・。
W1000Q80_第9回しまだ大井川M 036
昨年はエイドで食べ過ぎ、
苦しくてしばらく走れなかったのを思い出す。
ひとつ口に入れ、
もうひとつは途中で食べるためお土産に持っていこう。


まだまだいろいろな食べ物があったが
これで大エイドステーションを後にする。



さて、ここから残り約9キロ。
いつも、ここからが長いんだよね。
でも今回は調子がいいのか、
「ああ、あと9キロで終わってしまう」なんて思う。


***** つづく *****

大井川の河川敷マラソンコース「リバティ」は、
いくつかの橋をくぐり抜ける。
雨をしのげる数少ない場所だ。

そこは、応援ポイントだったり
疲れたランナーが脚を休めるところだったり・・・

そして、
カメラを取り出すのにも都合がいい。
つまり、この日絶好の撮影ポイントでもある。
W1000Q80_第9回しまだ大井川M 019



橋の下に立ち止まり、
コースの端に寄って
もぞもぞとポケットからカメラを取り出す。
防水コンビニ袋から出して撮影。
タオルハンカチで水分を拭き取り、またしまい込む。
撮影するのに手間がかかる。
応援の人と少し会話を交わす。
写真を撮るために数分は立ち止まっていた気がする。

ここで何人のランナーに抜かれただろう?
W1000Q80_第9回しまだ大井川M 020


W1000Q80_第9回しまだ大井川M 021
ここは東名高速の下になるのかな?
そうだとすれば16キロ手前くらいなんだけど
よく覚えていない。
写真を撮りながら通り過ぎるランナーに声援をおくる。
「がんばれー」



右手のグランドで
風船をいっぱい振って応援してくれる人がいる。
毎回この場所で元気な声援をくれる。
色とりどりの風船が遠くからでもよく目立つ。
大雨の中、びしょぬれになっていた。
ひそかにバルーン・レディと名づけている。
この方に会うのも大会の楽しみのひとつ。
声を掛けて写真を撮り、「いつもありがと~」
W1000Q80_第9回しまだ大井川M 022



次の橋。
また立ち止まって撮影。
W1000Q80_第9回しまだ大井川M 023
どこかのチームだろうか。
幟旗を掲げて応援していた。



折り返してきた速いランナーたちが駆け抜けていく。
水しぶきをあげて疾走する姿はかっこいい。
W1000Q80_第9回しまだ大井川M 024


折り返しランナーの中に知った人をさがすが
なかなか見つけられない。
W1000Q80_第9回しまだ大井川M 025




どのあたりだったか思い出せないけど、
スタート前に出会ったあずきさんとスライド。
速い、がんばっている。
あずきさんも気がついたみたいだ。
手を挙げて「がんばれーっ」と声を掛けたけど聞こえたかなぁ。
あまりに速くて、一瞬のスライドだった。
出会えてよかった。



17キロ付近。
小降りになった時間帯に撮影。
W1000Q80_第9回しまだ大井川M 027
いつ雨がひどくなるかわからないので気が気でない。
カメラを濡らしたくない。


あとで写真を見て気がついたけど
左側のグランド部が池みたいだ。
W1000Q80_第9回しまだ大井川M 028



コース上にも大きな水たまりがあったり、
流れ出た水が川のようになっているところも何ヶ所かあった。
もう靴の中はぐしょぐしょ。

でも今のところ、走りは順調。
疲労も感じない。
ただペースを上げるのはひかえていた。
今までの「しまだ大井川」は
30キロ手前あたりで必ずきつくなっている。
姿勢を崩さないよう意識してペースを保つ。
上げたくなるけど自重する。

しばらく行くと、
同じくらいのペースで淡々と歩を進める女性ランナーを見つけた。
安定したペースでほとんど乱れがない。
少し離れてついていく。走りやすい。



20キロまで来た。ちょうど橋の下。
2時間30分くらい。いいペースだ。まだ疲労感はない。
W1000Q80_第9回しまだ大井川M 029
調子を保って走りたかったが、
ここは撮影を優先。
いったい走りに来てるのか、写真撮りにきてるのか・・・?



この走ったり止まったりが思った以上に疲労を誘う。
当たり前のことだけど、
マラソンは一定ペースで走るのがいちばんだ。
W1000Q80_第9回しまだ大井川M 030



さて、
もうすぐ第1折り返しだぞ。


***** つづく *****


PC不調再発。
ブログ更新もすごく手間取る。困ったもんだ。
でも、なんとかフィニッシュするまで頑張りたい。
前回不調回復したときみたいに突然なおらないかなぁ・・・


*****     *****     *****     *****

雨の中、市役所前をスタートした「しまだ大井川マラソン」、
河川敷のマラソンコース「リバティ」に出るまでの数キロは街の中を走る。
W1000Q80_第9回しまだ大井川M 014



「台風が接近しているから応援は少ないだろうなぁ」

ところが、沿道は大勢の人たちの声援。
これは嬉しい。
市民のみなさんが大会を後押しし、歓迎してくれる熱意が伝わってくる。


仮装美人の笑顔。
W1000Q80_第9回しまだ大井川M 015
ハロウィンだ。



昨年もこの場所にいたナスさん。
W1000Q80_第9回しまだ大井川M 016
自転車で走っているのはAEDを背負った救急隊。
こういうサポートが大会を支えているんだ。


家族連れ、小さな子どもからお年寄りまで
「がんばれー」
雨の中で声を掛けてくれる。


「あー、カッパがカッパ着て走ってる」
笑い声が起きる。
そう、きょうのウェアはそこが狙い目。
わかってもらえてうれしい。



撮影は少なかったけれど
手を振り、ハイタッチで声援に応える。



やがて街中を抜け、
大井川を見下ろす堤防に出る。
風はほとんど感じない。
暴風も覚悟していたが、うれしい誤算だ。

河川敷にランナーの群れがくねくね。
W1000Q80_第9回しまだ大井川M 017
この光景はなかなか壮観だ。
雨が降っていてもここの撮影ポイントは外せない。



堤防を下り5キロ付近で最初の給水所。
ここがすごい状態になっていた。

コースに水が溜まり、給水所前はまるで泥水の池。
池を避けて、
みんな数センチ高くなった緑地(グランド?)部を行く。
大勢のランナーが通るから、どろどろのぬかるみ田んぼ状態。
ランナーも給水ボランティアもびしょびしょ、どろどろ。

今回着用したのはAsicsの蛍光色シューズ、
その色から「蛍ちゃん」と名づけているんだけれど、
蛍ちゃんは光を失って茶色に変色。


こんなことはめったにないぞ、貴重な体験だ。
「おお、すごいすごい」と感動して
撮影するのを忘れてしまった。
・・・反省。

混雑する中で、スポーツドリンクをひと口ふた口。



水たまりでしぶきをあげながらリバティを進む。
予想どおり、結構汗をかいている。



8キロ付近で蓬莱橋をくぐる。
橋の上からオールスポーツのカメラが狙っている。
「仕事とはいえ大変だなぁ、お疲れさん」
手を挙げてポーズをとる。


そういえばこの辺りにブログ友だちのmayuさんがいるはず。
沿道に目を向けて走っていくと
大きなミッキーの手が見えた。
「あっ、mayuさんだ」
ハイタッチ!
一瞬だけだったが、お会いできてよかった。
応援は力になる。ありがとう~。



ぴしゃぴしゃ、びちょびちょ・・・
W1000Q80_第9回しまだ大井川M 018
濡れたコースをひた走る。



今回は写真撮影が少なく、立ち止まる回数が少ない。
比例して、疲労も少ない気がする。

記録を目指しているわけじゃぁないが、
「去年より早くゴールしちゃうかもしれないな」

3月の静岡マラソンの制限が5時間30分だから、
その辺りの時間でゴールできればいいか。
なんてことをぼんやり考える。


*** つづく ***


10月29日、台風22号が接近していた。

朝、まだ暗いうちに外に出てみる。
雨はまだ降っていなかった。

軽めの朝食を摂り、
6時過ぎに自宅を出発。
雨が降り始めていた。

開催可否の最終判断は午前6時30分だが
その時刻にはすでに会場に向かっている。
中止にならないことを祈りつつ車を走らせた。

「あ、傘忘れた」

雨は降り続いている。
指定された河川敷駐車場に向かう堤防道路は渋滞。
係員に誘導された駐車スペースは大きな水たまりになっていた。

傘がないので、
カッパを着てシャトルバス乗り場まで歩く。
広い河川敷なのでかなり距離がある。
この時点で靴の中に雨水が沁みていた。

バスの中では
となりに座った人とマラソンの会話がはずみ
あっという間にスタート会場の市役所前に着いてしまった。
「がんばりましょう」
激励し合ってバスを降りる。

更衣室に指定された建物には行かず、
降車場所近くの軒先で準備をする。
「しまだ大井川」では、今までもいつも外で準備をしていた。
今回は雨なので「うーん、どうかなぁ」と思っていたが
雨をしのぐいい場所があった。ラッキー。
準備と言っても上着を脱ぎ
河童の被り物を着けるだけなんだけど・・・。

「カメラは・・・持って走ろう」
撮影機会は少ないかもしれないが、
やっぱりカメラがなくっちゃ始まらない。
タオルハンカチにくるみ、さらにコンビニ袋に入れて、
ランパンのお尻のポケットに押し込む。
「防水カメラが欲しいなぁ」

サイドポケットには塩タブとキャラメルを数個ずつ。
給水、エイドがあるからこれで充分。

雨にぬれるスタート地点。
W1000Q80_第9回しまだ大井川M 001

傘の花が開いている。これはこれでなかなかいい光景だ。
W1000Q80_第9回しまだ大井川M 002


「さて、荷物を預けに行こう」
人ごみをぬって歩いていたら
「あーっ」
ラン友のあずきさんにばったり。
マイペースで走るなんて言ってたけど
あずきさんのマイペースは楽にサブ4。
実際この日は3時間半くらいでフィニッシュしていた。


荷物を預け、
誰か知った人はいないかさがしながら、最後尾付近に向かう。
台風の影響か仮装ランナーが少ないなと思っていたら、
「おー、T岡さん」
空手着姿のT岡さんを発見。
W1000Q80_第9回しまだ大井川M 003

「雨なので、軽めの空手着にしました」
台風接近の大雨の中を空手着で走ろうという姿勢は、
まさに仮装ランナーの鏡。
見習わなくてはいけないなぁ。
カメラを向けるとポーズをとってくれた。

空手着でどんな走りをしたのか、
ちょっと気になる方は⇒⇒⇒T岡さんのブログ


この大会は
スタート地点にも給水所がある。
水をもらって塩タブをひとつ口に入れる。
カッパを着ているからきっと汗をかく。
スタート前に早めの水分・塩分補給。


緊張感のない和気あいあいとした最後尾付近。
W1000Q80_第9回しまだ大井川M 004


スピーカーから流れるスタート合図に耳を傾ける。
いつもなら仮装ランナーが集まって交流撮影会なのだが、
今回はちょっぴりさびしい。
W1000Q80_第9回しまだ大井川M 006



そんな中でも、この方は健在。
飛脚さん。
W1000Q80_第9回しまだ大井川M 007
カッパを着ているので見にくいが、
しっかり飛脚の衣装に身を包んでいる。
台風が来てもいつものように「恋文」配達。


ぞろぞろ、ぞろぞろ・・・
スタートゲートに向かって歩く後方集団。
まだ走り出さない。
W1000Q80_第9回しまだ大井川M 008


市長のお見送り。
行列に並んでハイタッチする後方集団。
立ち止まってそれを撮影するランナー。
タイムのことはまったく意に介していない。
W1000Q80_第9回しまだ大井川M 011


スタートラインで激励する千葉真子さん。
W1000Q80_第9回しまだ大井川M 012
あー、ピンボケになってしまった。


さぁ、しまだ大井川マラソンのスタートだ。
W1000Q80_第9回しまだ大井川M 013



*** つづく ***

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